医師紹介|名古屋市の精神科・心療内科・漢方内科|心・漢方 くすのき医院

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医師紹介

医師紹介|名古屋市の精神科・心療内科・漢方内科|心・漢方 くすのき医院

ご挨拶

院長 楠木 将人

医師を対象とした講演や学会活動・論文投稿を年間70件以上行っています(分野:気分障害、漢方治療、成人期ADHDなど)。

初めまして、「心・漢方 くすのき医院」の院長の楠木将人と申します。

長らく名古屋駅の回精会仁愛診療所に勤務(過去3年半は院長)しておりましたが、この度、医療法人回精会の理事長である野島先生から強く後押しをいただいてモード学園スパイラルタワーズで新規開業する運びとなりました。

まず最初にお伝えしたいのはホスピタリティについてです。当院のスタッフ一同、心身の不調に苦しむ方々に寄り添い、安心して通院できるよう心配りをいたします。「こんな軽症で受診して大丈夫?」という心配はいりません。むしろ、軽い症状のうちにしっかり対応することが大切です。

次いで治療方針ですが、軽症から判断が難しい病状までしっかり対応いたします。実は軽症ほど診断や治療が難しい面があり、そこには積み重ねてきた漢方治療のノウハウが有用です。また、すでに治療歴がある方には、「治せる余地がある病状は何としても治したい」という意気込みをお伝えいたします。全国津々浦々で講演を行い、高名な先生方とのディスカッションで鍛えた診断・治療のノウハウがきっとお役に立つはずです。

そして、名古屋駅周辺への思い入れをお伝えします。私は愛知県出身です。浪人時代に名駅の予備校に通いました。10数年前に愛知県に戻りましたが、不思議と身を置くなら名古屋駅という思いがあります。名古屋駅は私にとって医師人生の始まりの地であり、自分の技能を高めるスイッチが自然に入る場所と感じております。そして、名古屋駅の雰囲気というか、色々な人々が行き交う雑多な景色が好きです。その中に人知れず病気に苦しんでいる方がいれば、ぜひとも人生を守るお手伝いをしたいと思います。

この度、ご縁があって名古屋駅のランドマークであるモード学園スパイラルタワーズでの開業となりました。これまで関わった多くの方々の応援やご指導、また、私を信頼して人生を預けてくれた患者さんたちとの信頼関係のおかげです。気が引き締まる思いと同時に、これからここで成すべき使命のようなものも感じます。今後、さらに学び、さらに伝え、さらに治すことにより、名古屋駅周辺の心身医療の水準を高める医療機関として在りたいと思います。

院長

楠木 将人

経歴

平成17年3月 弘前大学医学部医学科卒
独立行政法人国立病院機構弘前病院での初期研修を経て
弘前大学医学部神経科精神科講座へ所属
平成20年4月 弘前大学附属病院神経科精神科(医員・助教)
平成21年4月 弘前愛成会病院(精神科単科病院)
平成22年4月 布施病院(精神科単科病院)
平成24年4月 桜クリニックと仁愛診療所で主に勤務
令和3年4月 仁愛診療所(院長)

所属学会

  • 日本精神神経学会
  • 日本東洋医学会

資格

  • 精神保健指定医
  • コンサータ登録医

漢方との出会い

ここでは、漢方治療との出会いについて補足したいと思います。

もう15年ほど前になりますが、青森県の弘前大学精神科に所属して専門性を高める後期研修を受けていました。1〜2年ごとに研修施設を変わるなかで、高齢化が進む過疎地域にある精神科病院に所属していた時のことです。その病院では、やはり認知症の方の入院が多く、気をつけていても誤嚥性肺炎や腸閉塞などの身体不調がみられました。

 

まだ初期研修の熱が残っていた私は、毎週必ず担当患者全員に聴診・打診・触診などの身体診察を行うことを決めてラウンドしました。その際に、西洋医学的には問題ないにも関わらず、腹部に強い張りや圧痛がある患者さんがいることに気づいたのです。しかも、その所見が精神症状の増悪や食欲の有無と連動して出たり消えたりすることが分かりました。西洋医学では触れられない出来事であったため、大いに疑問でした。

 

ちょうどその頃、外来診療でももっと繊細に治療できないかと漢方に注目していました。学びの場を求めて、偶然、最初に参加したのが現在師事している千福貞博 先生の漢方初心者セミナーでした。初心者セミナーと言いつつも、問診・脈診・舌診・腹診すべてを網羅した大変濃厚な内容でしたが、何と、そこで疑問に思っていた腹部所見の意味が分かったのです。例えば、疑問のひとつに強い腹直筋の緊張がありました。西洋医学では説明できない所見でしたが、これは、漢方的には精神緊張と関連し、芍薬という生薬が対応することを知ったのです。これは大変な衝撃でした。西洋医学では異常と判定しない兆候を、東洋医学では当たり前に扱って対応手段まで確立しており、さらに現代的な薬理学的な根拠もあったのです。

 

その後はのめり込みました。まずは勤務先のスタッフさんたちが実験台を買って出てくれたので、問診と身体所見をくまなく行いました。一晩考え抜いてから処方すると、漢方理論通りに治療反応が得られました。次第にスピードを上げて診察と処方選びに慣れてから担当患者さんにも導入して、実臨床で応用できるようなりました。

 

そして、育ち故郷の愛知県に戻ると決めたときにまず頭によぎったのが、「これで大阪の千福先生のところに通える」でした。青森県から学会に合わせて千福先生の診察を見学に行ったことはありましたが、とても1回では習得に足りませんでした。これで月1回は通えると思って心が躍ったのを覚えています。

 

そして、多少の縁を頼って千福先生の押しかけ弟子になるに至った次第です。平成の名医と言われる千福貞博 先生には遠く及びませんが、お会いする度に診察や講演内容がグレードアップしているのを拝見して、置いていかれないように研鑽するしかないといつも気持ちを新たにします。

余談ですが、千福先生は、ご講演を年間60〜80件以上なさっており、日本をすでに4〜5周以上しています。私も千福先生の影響を大きく受けておりまして、講演会のご依頼があれば全力で取り組むようにしています。それが当院の開業つながっているのを実感しております。

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