ストレスを感じる
ストレスを感じる
誰でも大なり小なり日々ストレスを抱えていると思います。健康的な心身を保てているうちはコーピングスキルという自分をケアする気分転換の手段によってストレスがありつつも日常をお過ごしでしょう。しかし、不意に強いストレスが発生したり、一つ一つは大したことない出来事でも多く重なったり、すぐに対処ができない心配事が生じたりすると、いつもと異なる不調を感じるかもしれません。
そのような時に大事なのは、まずストレスを自覚することです。なぜなら、何がストレスか認識しないと対策が始まらないからです。何がストレスか分かれば自然と色々な対策が思い浮かぶでしょう。例えば、忙しすぎたなら休息をとる、人間関係に悩むなら距離をとる、考え事が多すぎたなら体を動かしてリフレッシュする、などですね。
しかし、ストレスの原因が分かってもなかなか対処が難しいことも多くあります。仕事でもプライベートでも時に避けられないストレスもあるでしょう。人間である以上、いつ何時ストレス性の不調に見舞われるかわかりません。普段タフな人でもなる時にはなります。
おそらくですが、元々心身のストレス反応は、野生の世界のようにごく短期的な決着を想定した仕組みになっており、慢性的にストレスが持続するような人間社会では不利に働きがちかもしれません。そのため、一度悪循環に陥ると自力で抜け出しにくくなりやすいのです。
自力で抜け出せないストレスの悪循環には、やはり専門家の助けが必要です。当院院長は、名駅の仁愛診療所で10年以上に渡ってストレス性の不調への治療に従事してきました。働く方、学生の方、主婦の方など、多くの方の治療に取り組んでおり、そのためのノウハウを十分有しております。安心してご相談ください。
補足してお伝えしたいのは、ストレスについては勇気を出して早く受診していただきたいという点です。受診なさる方の中には、元々のストレスが始まって半年や1年以上経ってから来院なさる方もおられ、その場合、病状がほとんどうつ病と見分けがつかないほど重篤になっていることがあります。ストレス反応とうつ病は連続することがあるため、なるべく病状が悪化する前に治療を行いたいものです。やはり、早く治療を行えば早く改善することが多いですし、うつ病に発展するリスクも低く済みます。当院では必要のない投薬は行いませんので、十分な根拠がない限りいきなり抗うつ薬を処方することはありません。受診の必要性を感じたら、なるべく早く来院していただきたいです。